横浜情報文化センターの劣化調査を実施しました

横浜情報文化センターは、歴史的な建造物である「旧横浜商工奨励館」が、2000年(平成12年)にその趣のある4階までの旧外観を保存しつつ、内部を改修・増築し12階建ての店舗兼オフィスビルに生まれ変わった建物です。
この「旧横浜商工奨励館」は、関東大震災によって大きな被害を受けた横浜の復興のシンボルとして建設されました。
設計を手掛けたのは横浜市建築課です。総石張りの外観は、現在も重厚な雰囲気を漂わせています。
この度、公益財団法人横浜市建築保全公社より、現在の建物の劣化状況調査のご依頼をいただきました。
検査の内容は、建物の「劣化調査」であり、具体的には以下の項目について調査を実施いたしました。
1.敷地内の状況
2.外壁の状況
3.屋上の状況
4.室内各所(床、壁、天井)の状況 (ただし、テナント内は調査範囲外)
調査に先立って建物の図面を取り寄せました。
調査可能な場所とそうでない場所を区分けし、調査可能な場所の効率的な調査順序を決めていきました。
周辺の道路は人通りが多く、建物の共用部にも多くの利用者がいらっしゃるため、そうした方々の妨げにならないように注意をはらいながら、計画通り無事に調査を終えることができました。
検査の結果としましては、現時点ではごく小さな劣化が見受けられたものの、建物全体としては全く問題のない良好な状態であることが確認されました。
今回の調査内容と結果につきまして、ご依頼いただきました公益財団法人横浜市建築保全公社様を経由して、その先の公益財団法人横浜企業経営支援財団のご担当者様より、高い評価と感謝の言葉をいただきました。
私たちも歴史ある建物の保存に貢献できたことを誇りに感じています。